2012年03月09日
ナンゴクホウチャクソウ
トカラ列島・奄美大島・徳之島に分布する。山地の林内や林緑に生える多年生草本。茎は上部で多少分岐して高さ30〜60センチに達し、下部には膜質のの鞘状苞がある。葉は長さ5〜10センチ、長鋭尖頭、基部は鈍形〜浅心形、全縁、長さ2〜5ミリの短柄がある。花序は枝先から腋生し、2〜5花をつける。花は漏斗状、白色で芳香がある。花被片は6個でほぼ同大、へら状倒披針形、鋭頭、長さ1、5〜1、7センチ。液果は球形で黒熟し、径約1センチ。基本種のホウチャクソウは北海道〜屋久島に分布し、本変種よりも花被片が大きく、長さ2、5〜3センチ、花に芳香はない。和名の宝鐸草とは、花の形が寺院の軒先につるす飾り(宝鐸)に似ることからきている。(奄美市)




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